人を知る

「最後の転職」に選んだのは、 人と向き合える場所だった。

東日本配管営業部 千葉配管チーム
今村 祐介
入社年月:2024年1月
前職の業界・職種:人材サービス業・人材派遣・アウトソーシングの営業・管理職
人材サービス業界で営業・管理職として長年勤務。短期的な関係構築ではなく、顧客と長期的に向き合える仕事を求めて住商メタルワン鋼管へ転職。現在は配管機材の営業として大規模なインフラ案件に携わり、顧客と真正面に向き合いながら課題解決に取り組んでいる。
伴走支援を通じて、顧客と長期的な関係を築きたかった
前職は人材サービス業界で、営業・管理職として13年間働いていました。営業職としてスタートし、最終的にはアウトソーシング事業で新規事業の立ち上げなどを担当していました。具体的に言えば、スポーツチームの試合会場運営やカーシェア事業の運営管理などに携わりました。
やりがいは感じていましたが、新規事業を立ち上げては次の案件へ移るという環境の中で、「もっと顧客と長く向き合いたい」という思いが強くなっていきました。せっかく関係を築いても、事業が軌道に乗ると次のプロジェクトへ移らざるを得ない。短期的な関係の構築ではなく、もっと深く顧客と付き合い、長い目線で課題解決に伴走できる仕事をしたいと考えるようになり、転職を決意しました。
加えて、家族のことを考え、定年まで腰を据えて働ける職場を選びたかったというのも大きな理由です。まだ幼い子どもを育てながら、長く働ける環境を求め、住商メタルワン鋼管にたどり着きました。

住商メタルワン鋼管を選んだ理由
転職活動ではいくつかの企業から内定をいただきました。最終的に住商メタルワン鋼管を選ぶ決め手となったのは、既存顧客に対して継続的なフォローをする「深耕営業」ができるところ、大きな裁量権を持ってチャレンジできるところです。
面接の中で、商社の営業は単なる物売りではなく、仕入れ先と顧客の間に立ち、調整を行う高度なスキルが求められることを知りました。特にインフラを支える配管機材の分野では、一つの工事案件や物件が数千万〜数億円規模になることもあり、単なる営業ではなくビジネスの全体像を見ながら動けるスケール感に魅力を感じました。
また、面接時の対応が非常に真摯だったということも大きな決め手になりました。他社ではポジティブな面ばかりを強調するケースが多い中、住商メタルワン鋼管の面接官からは「商社の仕事は仕入れ先と顧客の間に挟まれる大変さもある」と、当事者だからこそ語れるリアルで率直な話がありました。その誠実な姿勢に、「この会社なら信頼できる」と確信しました。実際に入社してからもこうした誠実さは企業風土に表れているな、と実感しています。

現在の仕事とやりがい
現在、千葉営業所で大手石油精製会社や工事会社向けに配管材を販売する業務を担当しています。この仕事の魅力はなんといっても社会インフラを支える現場で、自身の販売した商品が扱われるところです。
例えば石油精製所で使われるバルブ一つをとっても、一般的な製品とは異なり、何十万、何百万円もするものが多くあります。これらが故障すると工場の操業が停止し、1日で数千万〜数億円の損失が出ることもあるため、迅速な対応が求められます。緊急時に「仕入れまで10日間かかる」と仕入れ先に言われたとき、いかにしてその10日を短縮できるかが勝負です。代替品の提案、分納(小分けにして納品)、一つの工場ではなく複数の会社で製造など関係者間でできることを議論しながら進めていくと、一つの会社だけでは難しいこともなんとか達成できる。こうした現場の指揮をとり、解決策を導き出せたときは、もちろんお客様にもとても感謝されますし、社会に貢献していることを実感します。この仕事の大きなやりがいですね。
また住商メタルワン鋼管では、営業にも数百万円単位の決裁権が与えられます。自分の権限で何百万円もの金額を動かす責任とダイナミックさは前職にはありませんでした。自らの裁量で大きな取引を動かせるところ、スピーディーに業務が進んでいくところにも魅力を感じています。

働きやすさとチームワーク
入社前は「大きな商社であるが故に、意思決定に時間がかかるのでは?」という不安がありましたが、実際にはとても風通しがよくスピード感のある職場でした。
特に印象的だったのは、問題解決の際のチームワークの良さです。商社の営業は、顧客と仕入れ先の間に立つ調整役として、情報を迅速に整理し、社内外のリソースを活用して解決策を見つける能力が求められます。たとえば、客先からの納期短縮依頼があった際には、「会議室でじっくり検討」ではなく、営業チーム全員がその場でディスカッションし、即座に対応策を決定する文化があります。このスピード感は、顧客の信頼獲得にもつながっています。
また、仕入れ先との関係構築の重要性も強く実感しました。
商社の営業は、顧客だけでなく仕入先とも信頼関係を築く必要があります。この信頼関係があるからこそ、適正な価格や納期で取引を行うことが可能になります。そのため、様々な場面でDX化が進むとしても営業という仕事は人と人との付き合いが最も重要なポイントになると思います。
中途入社の私にとって仕入れ先との関係構築は課題の一つでした。災い転じて、ではありませんが、ある課題への対応がきっかけで信頼関係を築いた仕入れ先もあります。
製品の品質に関する問題が発生したため、仕入れ先の方と一緒にお客様へ状況説明に伺い、改善報告書を作成する機会がありました。どうしたらお客様のご要望に応えられるか、代替品の納期はいつになるかなど、時には意見が分かれることもありましたが、ともに困難を乗り越えたことで徐々に信頼を得られるようになりました。
これはあくまで一例ですが、こうした仕入れ先との関係構築を通じて、自分自身の成長を実感できました。

転職希望者へのメッセージ
もし、私と同じように顧客と長く付き合える仕事がしたい、大きな裁量権を持ちダイナミックに働きたい、と考えているなら住商メタルワン鋼管はとても良い環境です。
この会社では、「まずはやってみる」という姿勢が求められます。完璧に知識を身につけてから動くのではなく、周囲のサポートを受けながら、実践を通じて学んでいく。だからこそ、主体的に行動できる人には大きなチャンスがある職場です。
また、転職を考えている方には、「最初で最後の転職のつもりで、徹底的に悩み抜いて決断すること」をおすすめします。何のために転職するのか、きちんと自分に向き合うことが大切です。前職では人材サービス業界にいたため多くの転職者を見てきましたが、中途半端な転職は長続きしないことが多いと感じます。転職を成功させるには、メリットデメリットをきちんと認識した上で、なんでもやり抜くという覚悟を持つことが重要なのではないでしょうか。
私自身、最終的に複数社の内定を得ましたが、「どのような環境であれば自分が長く働けるか」を徹底的に考えた結果、住商メタルワン鋼管を選びました。もちろん大変な時もありますが、この転職は成功だったと胸を張って言えます。
転職は人生の大きな決断です。しっかり考え、納得のいく選択をしてください。
